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スリッターの常識を変えた
東伸だけのフリクションシャフト

エアーフリクションシャフトTAF

独自機構の採用で、巻き取り品質の大幅な向上と汎用性の拡大を実現。さらに、メンテナンス周期を従来比3倍(当社比)にアップすることに成功しました。現在は、当社のスリッター全機種に標準装備しています。

技術部 開発チーム

岩田 哲(右)
栗塚 隆臣(左)

ボトルネックだったフリクション

岩田東伸で開発チームが立ち上がったのは2013年。スリッターを利用されるお客様の材料が多様化したことで、従来の張力では対応しきれなくなり、エアー漏れなどの機械故障でクレームが増えていた時期でした。思い起こすとあの頃、社内の雰囲気は本当に暗かった(苦笑)。

栗塚数名の設計職がプロジェクトを立ち上げて、ボトルネックだったフリクションの改良に取り組んでいたものの、なかなかうまくいかなくて。

岩田私はプロジェクトに参加していなかったけれど、栗塚君たちの様子を横目で見ながら「小手先の改良ではきっと解決しないだろう。フリクションの構造から抜本的に見直さないと」と思っていました。ある時、藤吉社長と話す機会があって、そのことを伝えたら「じゃあ、岩田さんならできるの?」「できると思います」という会話の流れになり…。

栗塚すぐに開発チームが立ち上がってしまった(笑)。そのスピーディーな展開は、東伸らしいですね。

岩田大企業だったら、稟議や承認に時間がかかるけど、東伸はそこが速い。社内には「お手並み拝見」といった、ちょっぴり冷ややかなムードも漂っていました。このときの自分にとっての開発の目標はとにかく新製品によって社内を明るい雰囲気にすることでした。当時は営業も「フリクションが悪いから売れない!」と言っていましたから。

栗塚新型フリクションの開発にあたって、岩田さんがポイントにされたのはどんなことですか?

岩田大きなテーマだったのは、さまざまな材料への汎用性を高めるために、巻芯の把持力を確保しつつ、張力範囲をいかに大きくとるかということ。そこで、制御エアーを2系統化してラグ(ツメ)の機構を全面的に変更しました。

栗塚そのアイデアが実現できる部品メーカーさんを探して、全国各地を回りましたね。

岩田半年がかりで「できますよ」と言ってくれるメーカーを見つけた時は、本当にうれしかったことを覚えています。社員に誇りをもっていただいて、もっと社内を明るくしたいという自分にとっての目標のために東伸ロゴを活用するなどブランドを意識したデザインにしました。

栗塚およそ1年の開発期間を経て2014年に誕生した新型エアーフリクション「TAF」は、業界最大クラスの張力レンジを生み出し、極薄のものから厚物製品、すべりやすいもの、伸びやすいものまで、さまざまな材料を品質よく巻き取ることができるようになりました。

岩田ある大手メーカーのお客様がいち早く導入して評価してくださり、そこから一気に他のお客様にも広がりました。1年ほどで当社のスリッターの全機種に標準装備されたことは誇らしく思います。

設計の仕事は、料理に似たところがある

栗塚開発者としてのそもそも論になりますが、どうしたら岩田さんのような新しいアイデアを考えられるようになりますか?

岩田開発の中で最も大切なのは設計業務です。設計の仕事は料理に似たところがあって、全く同じ材料を使っても、うまく料理すればおいしくなるけれど、逆だとまずくなってしまう。高級材料を使っても、下手な料理にかかると台無しになるのと同じように、安い材料を使っても、設計が良ければうまくいきます。設計が悪ければ、いくら単価の高い材料に高級な加工や処理を施してもうまくいかないことが多いのです。また、当たり前ですが、同じやり方を繰り返してはいけないということも認識すべきです。特にうまくいってない製品では、過去に一度もやったことがないことを見つけてそれをやらなければならない。過去の延長線上のままではいけないのです。

栗塚岩田さんがおっしゃる言葉はとても説得力があります。そんな岩田さんのもとで学びながら成長していけることが、東伸の開発職として働く魅力と言えますね。

岩田栗塚君はおっとりした性格で、ちょっと頼りないなあと思うところがあったけれど、今ではすっかり開発者らしくなりました。超小型リワインダーの開発では中心的な役割を果たしましたね。

栗塚いえいえ、岩田さんのご指導あってのことです。今後ともよろしくお願いします。

岩田東伸は大企業ではないからこそ、自分の意見を自由に言える風土がありますし、やる気を持って取り組めば、どんどんチャンスを与えてもらえる環境です。産業機械の進化や変革を自分の手で起こしたいという夢を持つ方にとって、魅力的な職場ではないでしょうか。ぜひひとりでも多くの開発職志望の方に訪ねてほしいと願っています。

エアーフリクションシャフトTAFについて

  • 01

    業界最大クラスの
    張力レンジ

    使用エアー2系統化で巻取張力とコアチャックの制御圧を分離し、従来コアチャック力確保のために存在した張力レンジリミットがなくなりました。また、フリクション部の材質と配置の最適化により、業界最大クラスの張力レンジを実現。薄い、厚い、伸びやすいなどさまざまな材料の巻取に対応できます。

  • 02

    耐久性が大幅アップ

    製品抜き取り時の労力を大幅に軽減するスライダーや、紙粉、多条取での張力のバラツキを防止するラグ休止機構を標準装備しました。さらに信頼性の高いメカニズムを採用し、摩耗や破損、エアー漏れなどのトラブルを排除。設計の全面見直しによりメンテナンス周期を従来比3倍(当社比)に長期化しました。

  • 03

    豊富な
    モジュールラインナップ

    モジュール幅19、25、38mmの3種類と、特殊スリッター用の9.5mm幅をラインナップ。製品の用途、幅、さらにはご予算に応じてジャストフィットする仕様をご選択いただくことができます。

基本仕様

表は横にもスクロールできます

型 式TAF9TAF19TAF25TAF38
標準高張力
巻取保証幅19mm巻取保証幅38mm巻取保証幅50mm巻取保証幅76mm
モジュール幅9.5mm19mm25mm38mm
巻取保証幅19mm38mm50mm76mm
エアー系統12
Φ92 最低張力30N/m50N/m
Φ500 最高張力110N/m170N/m240N/m
スライダーなしあり
ラグ休止あり

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